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NOMADIC MUSEUM TOKYO - Tokyo, Japan, 2007

ノマディック美術館 東京



In the spring of 2007, the Nomadic Museum was transported to Tokyo where it took the same shape as in Santa Monica.

The voyage of the Nomadic Museum began in New York in 2005, and later traveled to Santa Monica near Los Angeles in 2006. The site in Santa Monica was unlike that of New York’s long pier structure but was shorter and much wider. The original 200m long gallery was divided into two 100m lengths and arranged parallel to each other with a spacing of the same width as the gallery. A membrane roof was put over the void and the requested museum shop and cinema was added. It was possible to avoid increasing the number of containers while adding further functionality. In the Spring of 2007 the museum was transported to Tokyo where it took the same shape as in Santa Monica.

写真家グレゴリー・コルベールの写真と映像展示専用の移動式展覧会場“ノマディック美術館”は、今回のお台場で3都市目の移動となった。
この建築は、毎回現地でレンタルする部材(6mのシッピングコンテナ)と、リユース部材(屋根とコンテナの隙間を埋めるアルミフレームと膜材、床用木製パネル、小屋組の紙管トラス)、そしてリサイクルする部材(長さ10m直径74cmの紙管柱−ヨーロッパなどトラックで輸送できる地域ではリユースする)の3種類のコンポーネントから成り立っている。
コンテナは敷地の最寄りのコンテナヤードから会期中のみ借りるので、各地で建物の色は変わり今回がもっともカラフルな配色となった。
建物のプランは敷地の条件で変更する。一昨年のニューヨークではハドソン川の桟橋の形に合わせ205mの長さの直線状のギャラリーとなり、昨年のサンタモニカと今回の東京では、100mの平行な2本のギャラリーの間にニューヨークではなかったシネマとミュージアムショップが加わり、面積が4200uから5300uと広がった。しかしいずれの場合でも建物の加重と部材数を最小限にするため、144台(ニューヨークは148台)のコンテナは市松模様に積み重ねられる。
唯一基礎の設計のみ各地の法規の違いで毎回新たに設計し許可を取る必要があるが、建設期間はいずれも2ヶ月間で完了する。
来年はヨーロッパへ移動する予定であるが、設計者も同時にノマディックにならざるを得ない。


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